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内気のパワー

兎に角、学校が嫌いな子だった。
京都八条の家が幼稚園の隣で、一度お遊戯会の練習をすっぽかして、家にこっそりと帰ったことがあった。運動場の塀などなく、我が家の家の側面がそのまま運動場と合体していたので、横手のドアからするりと家には入れてしますのである。

お遊戯は言うに及ばず、人前で何かすること、みんなと一緒に行動することがとても嫌だった。恥ずかしがり屋で、人見知りするタイプであった。
そんな性格を見抜いていたのか、こっそり帰ってきたときにも、母は叱らなかった。多分、叱れなかったのかもしれない。

このおひとりさまタイプの性格はそれ以降も続いた。
人と同じことをするのも嫌なタイプだった。

そんな私が、小学校6年生の時、運動会の応援団長になったのだから、世の中よくわからない。
ひょろっとして背が高く、声も上滑りしたように甲高く、落ち着きがない団長が、あらん限りの大声をあげて、フレー、フレーをやるのである。
今でもこんな旗振り役をよくやったと思う。

内向的な性格で、それが理由だとはいえないが、いじめにもあった。
学校が嫌で、行ってもいじめにあう状況だったが、卒業文集の「将来なりたいもの」という欄にはちゃんとダイバーと天文学者になりたいと書いていた。

この夢は果たされなかったが、似たようなことはしたつもりである。
水泳のコーチがそうだし、歴史の研究者がそうだと思っている。

人間100パーセントということがない。100パーセント力を出してしまうと余力はないので、後は消えてなくなるしかない。だから人間は70パーセントか80パーセントの力が最大限の出せる力なのである。ということは、半分の力でも生きる力には十分なのである。

幼稚園児、小学生、そして現在。50パーセントの力も出ていないかも・・・・。
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「毒蛇は急がない」

Bayartai!

野人

by yajingayuku | 2014-10-24 15:49 | 木陰のランプ