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しのつく雨を見ながら、ふたりは黙ったきり。
中学2年のとき、好意を抱いていた女の子と二人きりになった。友人が何かの会議に出ている間のほんの何分間だけは二人きりだった。
「よく降るね」「うん」。一度だけ私に視線を合わせて、わたしは「うん」とだけしか言えなかった。

小学生6年の卒業式の予行練習でも好きな子と二人きりになったことがある。
名前が、あいうえお順でわれわれが卒業証書を最初に受けるための練習だった。そのときは、声さえ交わすこともなく、こちらの妄想だけが先行していた。
両親が不和で、母の郷里で暮らし始めたころ、私は、ブローチとともにこの子に手紙を一通書いて送った。世間知らずの私はその文面で、「愛しています」と書いた。相手はもちろん心を引っ込めた。当然である。こういう馬鹿なところが私にはある。まだ中学生1年生のころのことだ。

男が女のどこにほれるか?とういのは即答できないようで、案外簡単であるかもしれない。
性格がいいとか、誠実だとか色んな抽象的な答えもあるが、好きになった子の身体的特徴というのも惹きつけられる要因のひとつだと思う。ではどこか?私の場合、耳である。女性が下を向いて、髪が顔にかかり、耳の後ろに髪の毛を挟み込む仕草は私には永遠の女性的なイメージである(ちょっと大げさか・・・)。

では耳の何が魅力的なのか?髪の毛で隠されているというのが実にいいのである。
勿論性的な魅力も感じられるのは確かなことだ。でもこれは男なら普通にあることだ。私の友人で、足首が、キュッと締まっている人がいいというのもいる。あるいは鎖骨が好きだというのもいる。
今から思い出すと、小学校と中学校で好きになった女の子は、どうやらみんな耳が大きかったようだ。

安心めされい!男は案外、単純な女性に対する魅力を心に持っています。女性が何でもないところと思っていても、男は惚れるからには惚れる何かを女性に求めます。うざい、と思われますな。男にとって女性はまだまだ魅力的なのです。
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「毒蛇は急がない」

Bayartai!

野人

by yajingayuku | 2014-08-16 20:42 | 木陰のランプ