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野人日記 9/30

曇りのち雨。朝は寒かったが、昨日ほどの冷えはなかった。でも靴下を履いた。SASなし。脈の乱れなし。血圧、100/70。10時30分起床。夢忘れる。

昼は、鯖寿司。ようやく鯖の季節になった。とても美味しかった。

朝鮮カボチャというのがあり、中は白っぽく、瓜のような感じである。これで、ナムルにしたり、チヂミしたりするらしい。この葉はまた食用でナムルにするらしい。


昨日、良い番組があった。NHK教育番組、22時30分から毎週月曜日に放映されている、「知るを楽しむ」という番組で、「神になった日本人」(解説:小松和彦)という特集をやっていた。普通の人が、神にまでなったという話である。

増田敬太郎は、明治2年熊本県生まれ、北海道の開拓団の仕事をして後、佐賀県の小さな港町の駐在所警察官となる。赴任した当日は、村でコレラが大流行し、死者が出ていた。彼は、村人に混じり、献身的に病気の感染を防ぐべく働いた。しかし、赴任して僅か4日目にこの病に感染し落命してしまった。享年27歳、警察官になって7日しか経っていなかった。

村人は、彼の死とともに病が治ったこと、そして彼の献身的な働きや病に冒され自分たちのために死んだことに深く心に打たれ、哀悼の念をもって彼の墓を築いた。その後、村にもともとあった秋葉神社と合祀させて「増田神社」を設けた。彼は、航海の神、そして警察官の神、「警神」と呼ばれるようになった。

この話は、民間信仰がどうやって形成されていくのか、またその根深さを物語っている。それと同時に、警察官に対する当時の民衆のメンタリティー、信仰と権力が民間信仰の中でどうやって折り合いをつけていくかも物語っている。

小松和彦氏によれば、このような民間信仰はまだ日本に数多く残されているらしい。今後の研究は見逃せない。


野人
by yajingayuku | 2008-09-30 18:14 | 野人日記