「1分15秒で、上から。よーい、ハイ!」
冬でも屋内プールでは汗をかくのだから、真夏はとりわけどんなに換気をしても熱い空気が体を消耗させる。
泳ぐ人間は、水分を取らないと熱中症になる。水があるから大丈夫なようでも、現実に起こるのであるから、水泳といえども水分補給は必須である。
一見、涼しそうなスポーツに思える水泳競技、特に競泳は、焦熱の厳しい環境で記録の更新を目指す。
自己ベスト記録を塗り替えていくのが競泳の醍醐味であり厳しさである。
コーチは、知らず知らずのうちにストップウォッチの使い方をマスターし、数字の鬼となる。
1年のうちに選手たちがはじき出すタイムの量は膨大で、ひとりひとりのタイムの平均をとったり、練習メニューを作り出さなくてはならない。
時間に追われているというよりも、時計に追い回されている悪夢に近い。水泳のコーチをしていた私も夜にうなされて目が覚めたほうである。

とこころで、時とは何であろうか?
このような数値化されたものだけが時ではないであろう。
それは意識と深いかかわりを持っていることに誰しも気づくはずだ。
時間の経つのがはやかったり、おそかったり、物事が変化したり、動いたりすることに時を感じる。
西洋の中世の教父たちが議論してから現在に至るまで、否、恐らく人類が時を意識し始めてから現在に至るまで、否、否、動物すべてが体内に時計を持っている限り、時の観念はあらゆる生き物を支配している。

小難しい話になってしまったが、言いたいのは、死なない限り時から解放されないということである。
何も物騒な話をしようとしているのではなく、これが生のあり方であるということが言いたいのである。
人は時間とともに生きてゆくのである。

なぁ~に、酒でも飲んでたら、時間の経つのも忘れっちまうさ!
でも、酔いがさめたときは?

嫌なことを言ったようですが、これが現実です。
でも、やはり時には時を忘れるようなことがほしいものです。いいことで時が忘れられるのならば・・・いいのに・・・。
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「毒蛇は急がない」

Bayartai!

野人

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by yajingayuku | 2014-08-06 21:38 | 木陰のランプ